しあわせの扉

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ペットロスから立ち直るために

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ペットロスから立ち直るためには

突然やってきた愛猫との別れ

毎日愛情を注いできた大切なペットと別れることは、どれだけ長い年月生活を一緒にしてきたとしても辛く悲しいことです。ペットに限らず命は限りがあるため、出会った時から何時か訪れるお別れの日を考えておかなければいけません。お別れの日は必ず来るとわかってはいても、本当にその日が来てしまうとこみ上げる悲しさや寂しさを抑えることができなくなります。

我が家でも、22年間一緒に生活をしてきた大切な愛猫を失ってしまいました。重い病気にかかってしまい、動物病院へ毎日通院する日々がつづきました。

動物病院の先生からは

「いつその時が訪れても不思議ではないくらいなので、覚悟はしておいて下さい。」

と言われていました。車の中で苦しそうにしている愛猫を見ているだけで、涙がこぼれ落ちることもありました。

その日が来てからというもの、天国へ行ってしまった愛猫を思い出す日々が続きました。別れた日から時間が経過しても薄れることのない悲しさのため、この気持ちはいつまでも続いていくものだとも考えていました。

どうしようもない寂しさや悲しさで一杯でしたが、あることがきっかけで何とか立ち直ることができたようです。私たちがどのようにして愛猫を失ったペットロスから立ち直ることができたのかを、これからお話していきたいと思います。

愛猫との運命的な出会い

生後わずか二週間で我が家に

22年間一緒に生活をしてきた愛猫の名前は「チッチ」と言い、テレビ番組や小説の中に登場していた名前からいただいたものです。

我が家に来た時のチッチは、誰が見ても生まれたばかりの赤ちゃんネコだとわかる体の大きさでした。手のひらの中にスッポリと収まってしまうほどの大きさしかありません。それもそのはず、チッチが我が家に来たのは生まれてから二週間しか経っていない日のことだったのです。

保護猫活動をしている方の話では、

「まだ目が見えてはいないんですよ。」

と言うことでした。

ペットショップで子猫用の粉ミルクや哺乳瓶を

生まれてからたったの二週間足らずの子猫は、触ると壊れてしまうのではないのかと思ってしまうほどに見えます。抱き上げる時の力の加減を間違えないように、お世話をする時に注意をしなければいけません。

生後二週間の赤ちゃん猫なので、食べさせるものは子猫用の粉ミルクです。まだ小さいチッチは自分の力だけでは飲むことができないため、粉ミルクと一緒に購入してきた子猫用の哺乳瓶で数時間ごとに飲ませることになりました。

ご飯だけではなくオシッコやウンチなどの排泄も自分だけではできないので、私たち家族が指などで刺激を与え排泄させる生活がこの日からスタートしました。

手のひらよりも小さな体しかありませんが、予想以上に粉ミルクを飲んでくれます。体のサイズからは想像ができないほどの量のミルクを飲み終えると、お腹が一杯になり気持ちがよくなったのかぐっすりと眠ってしまいます。

毎日たくさんの粉ミルクを飲み成長していくチッチは、目が見えるようになってから活発に動き回るようになりました。チョコチョコ動き回りながら、時々こちらの方を首を傾けながらかわいい表情で見てる表情が愛らしく、瞬く間に我が家のアイドルになってしまいました。

チッチが病気に・・・

動物病院へ通う日々が続きました

チッチとの生活があまりにも楽しかったので、22年と言う月日はあっという間に流れていきました。手のひらよりも小さかったチッチは、何時しか私たち家族の年齢を追い越していました。「ご長寿猫さん!」と呼ばれるまでの年齢になったチッチでしたが、

ついに22年間と言う生涯を閉じる時がやってきたのです。

チッチが私たちの元を離れた原因は、予想もしていなかったほどの重い病気でした。病気になるまではとても元気で、通っていた動物病院の先生からも

「いい体つきだな!」

と褒められていたほどです。

あまりにも楽しかったチッチとの生活は、今考えるとまるで夢の中の出来事だったようにも感じてしまいます。高齢のネコさんと通っていた動物病院で言われ始め、先生からは

「いつ何が起こっても不思議ではない年齢」

とお話をされました。確実にお別れの日が近づいているとそれなりに覚悟はしていたつもりですが、チッチとのお別れは想像以上に辛いものとなってしまいました。

「チッチを失った寂しさや悲しさは、他のネコさんを家族として迎え入れても言えることはないだろう。」

と考え、猫と一緒の生活は二度とないだろうと思っていました。

ペットロスの日々から立ち直るために

悲しさを和らげてくれる方法は

チッチを失ってから月日が流れていきましたが、寂しさや悲しさは日を追うごとにドンドンと膨らんでいきました。愛猫を失った悲しみは、別れたその日から何日が経過しても消えることがなかったのです。

悲しさの中で家族全員が生活をしていたので、何か立ち直る方法はないかときっかけを探すようになりました。インターネットで調べて驚いてしまったことは、私たちのようにペットロスで苦しんでいる人が大勢いることでした。私たちと同じように苦しんでいる様子が紹介されていましたが、その中にあったのがペットロスから立ち直ることができた方法です。様々なインターネットのサイトで紹介されており、今の悲しさを少しでも和らげることができたらと、その中で紹介されている方法を私たちも試していくことにしました。

我慢することなく泣く方法

紹介されていた中にあったのは、ペットを失った悲しさを我慢することなく泣いてしまう方法でした。泣き続けていくうちに悲しさが薄れていくと紹介されていた方法ですが、今でも毎日おようにチッチを思いだしては涙がこぼれる私たちです。毎日泣き続けても悲しみが大きくなっていく私たち家族には、あまり向いていない方法でした。

楽しかった思い出を振り切る方法

他の方法を探している時に見つけたのが、「楽しかった思い出を振り切る」という方法でした。自分たちの身の回りにあるペットが使っていたものを、見えないところへ片付けてしまうという方法です。ペットとの楽しい生活の思い出が身の回りにあればあるほど、毎日目にすることで失った悲しさがこみ上げてしまいます。部屋の中を見渡すと、チッチが私たちと一緒に生活をしていた時と同じように置いてあります。片付けてしまえば目にすることがなくなるため、悲しさが薄れるかもしれないと思い片付けてみることにしました。

チッチがご飯を食べていた時に使っていた食器や、大好きだったクッションや毛布。しまってみると確かに目にすることはなくなりましたが、食器やクッションを置いてあった場所を見ると悲しさが今まで以上に大きくなってしまいました。

ペットと失った気持ちを整理したいからと言って、使っていたものを手放すことはできません。この方法も私たちには向いていなかったようでした。

ペットロスから立ち直ることが難しい人

インターネットで紹介されていることを読んでいくと、私たちはペットロスから立ち直りにくい人になるようです。何をやってもチッチと結び付けてしまうため、別れてしまってから1年以上の月日が経過しても泣き続けるような毎日が続いてしまっているのです。気持ちを整理しようと考えれば考えるほど、余計にチッチとのことを思い出してしまいます。そのため、何を試してみても次のステップへと踏み出すことができないでいたのです。

相談できる人がいれば

チッチを失った悲しさで一杯でしたが、幸い私たちには自分たちの気持ちを相談できる人が身近にいました。悲しさや寂しさを気兼ねすることなく打ち明けることができる人がいたので、重くのしかかっていた苦しさが少しずつ楽になっていきました。

最初からペットを失った悲しさなどを打ち明けることは難しいことかもしれません。しかし、少しずつでもいいから話をしていけば、気持ちは楽になってきます。今一緒に生活をしている子猫と出会うことができたのも、親しい友人に相談していたからでした。保護猫団体などが猫の里親を募集していることを教えてくれ、そのことがきっかけとなり新しい一歩を踏みだすことができたように感じています。

ペットを新しい家族として迎え入れるという選択肢

友人から紹介された保護猫団体に連絡をし、その施設から家族として子猫を迎え入れることになりました。猫との生活はもうやめようと考えていましたが、新しい出会いがきっかけとなり寂しさなどが薄らいできたという人が大勢いると話してくれたためでした。家族として子猫を迎え入れた生活は、私たちが予想していたこととは違い新し発見ばかりでした。

子猫には私たちのお世話が必要です

子猫は自分だけで生きていくことができないので、私たちが世話をしなければ成長していくことができません。ご飯の用意やトイレの始末など、毎日してあげなければいけないことで一杯です。朝早くから深夜までお世話をしなければいけないので、気が付いた時には次の日になっていたと言うことも度々です。

しかし、これを続けていくことで、悲しさだけの毎日から徐々に気持ちが解放されていきました。ペットロスになった人ほど、新しい家族との出会いが必要だと感じた瞬間です。

保護猫活動をしているのは、個人から団体まで様々です。保護した猫のために自宅を開放している人や、専用の施設を用意したくさんの猫たちを保護している団体まであります。規模の大きさこそ異なりますが、猫の命を救い新しい家族を探してあげようと言う気持ちは一緒です。猫との新しい生活を考えている人は、保護猫団体の施設などを訪れてみるとよいと思います。

天国へ行った大切なペットは、たくさんの愛情をこめて育ててくれた人たちの悲しい顔を見たいとは思っていないはずです。笑顔を取り戻すことで、天国にいるペットは安心してくれるでしょう。笑顔を取り戻すために新しく家族を迎え入れたことが、わつぁいたち家族をペットロスの苦しさから立ち直らせてくれました。